バンド上達塾Vol.7 レポート

2015.11.29(SUN)@BASS ON TOP 中野サンプラザ店

去る11月29日、BASS ON TOP中野サンプラザ店にて行われたワークショップ「バンド上達塾Vol.7」。

BASS ON TOP(以後ベーオン)がお送りする「バンド上達塾」とは、プロミュージシャンをお招きし、デモ演奏や質疑応答の中でその魅力に迫るとともに、リスナー・プレイヤーのより良い音楽ライフを実現させるためのワークショップです。

今回の特別講師は、オニィの愛称で活動を展開されているドラマー、大喜多 崇規さん。Nothing's Carved In Stoneのドラマーとしての活動を中心とし、FULLARMOR、KillingBoyのレギュラーサポート、「vanitas」の楽曲プロデュースなどなど。
今をときめくミュージシャンの一人である氏をお迎えしての開催となりました。

毎度の事ながら大盛況のうちに終了、大喜多 崇規氏の人柄をそのまま映し出したような笑顔あふれるイベントとなりました。
その内容がどのようなものだったのか、当日参加できなかった方にもこのレポートで少しでもお伝えできればと思います。

ドラムセット 場所はベーオン中野サンプラザ店、211スタジオ。
32帖と都内でも有数の広さを誇るこの部屋の中心にドラムセットを配置。椅子を360度に並べてどこからでも観る事ができる、クリニックでおなじみのスタイルでセッティング。

今回使用されたドラムセットはSAKAE The Almighty Maple。口径の違う二つのバスドラムをはじめとし、いわゆる基本的なセッティングと比べて数多くの太鼓・シンバルが配置されていました。

入場された受講者の皆様はまずそのセットを観る事になったわけですが、ライブ会場とは違いかなりの至近距離。
座る位置を決めた後は端から端まで細かくチェックされる方、同伴されたご友人とセットを観ながら何かお話をされている方など、少しの緊張とこれから始まるワークショップを今か今かと抑えきれない表情をされていたのがとても印象的で、スタッフ側としてはうれしい限りでした。

バンド上達塾スタート いよいよスタート、先立って司会が挨拶を行い講師の入場。拍手で迎えられた大喜多 崇規氏が早速デモ演奏・・・・かと思いきや、まずはマイクを取ってご挨拶。最初のデモ演奏のコーナーでは3曲演奏していただいたのですが、それぞれ演奏前に楽曲に対するドラムのイメージ・意図・こういう所を聴いてもらえれば、、、と本人から楽曲に対する解説を入れて頂きました。
それによってただ演奏を見るのではなく、ポイントをもって聞くことができたのではないでしょうか?

力強くも艶やかな演奏も合わさって受講者のハートをガッチリ掴んでいきます!





デモ演奏が終わったあとは改めて講師である大喜多 崇規氏を紹介。
そして当日まで告知されていなかったもう一人のゲストSAKAE Drumプロデューサーである辻さんにも登場頂き、SAKAEドラムの魅力を語って頂きました。
マイクを辻さんにバトンタッチし、本日使用しているドラムセットの紹介に移ります。


109スタジオSAKAEドラム ここでベーオン中野店が新しく導入したSAKAE The Almighty Birchについても言及、音や内側の色の違いをご説明いただきました。
(中野店に新しく導入されたSAKAEのセットは109スタジオにあります!練習のご予約お待ちしております!!!)


お二人は今年の8月から[Through the Tone][feel the SAKAE]と題したSAKAEドラムのセミナーを各地で行ってこられこともあり、阿吽の呼吸でお話を広げていきます。


ドラムセットの紹介も終わり、次はいよいよ質疑応答のコーナーへ。

予め申し込みの際にいただいていた受講者の方々の質問を大喜多さんにその場で解説していただくコーナーですが…ここで司会者から一つお願いを。
「大喜多さんへの感謝とリスペクトを込めて、本日はオニィと呼ばせていただけないでしょうか?」
無謀かつ無茶なお願い!

そんなお願いにも笑顔で応えていただき、「もちろんです」と快諾いただきました!
なのでこの文章もこの後より「オニィ」と呼ばせていただきます!
(とても嬉しかったなー、とは司会後日談)


気を取り直して質疑応答コーナーへ。受講者の皆さまより預かった質問を司会が一つずつ読み上げ、実演を交えながらオニィに答えていただきました。

オニィご本人もおっしゃっていたことですが、皆さん質問の内容が深い…!

ドラマーである筆者としても、非常に興味あるものから「そこに踏みこんでいくのか!」という予想もしない内容があったりと、とても満足のいく時間だったのではないでしょうか?

その中でも印象に残っている事を一つ、簡単にご紹介したいと思います。


◆バンドのアレンジやアンサンブルなどで、微妙だなーと思う瞬間はあったりするのでしょうか?また、その時オニィはどうやってその状況を解決しますか?

オニィ:「まずは(メンバーがもってきたアイディアの)良いところに目を向けるようにしています。良い所が輝くように進めていく。
ここがちょっと微妙だったけど、ここのエネルギーはとても良かった!と。
そうなると、じゃあこの微妙な部分をどうしようかという話もしやすいし、悪い所は自分で自然と気が付くと思います。
バンドで演奏する人間として、いわゆるバンドマジックと呼ばれるものを大切にしたいので、どんどん良い所・強い所を更にレベルアップさせていくようにしています。」


オニィ:「他のメンバー全員に対して、今日のお前カッコいい!という気持ちで演奏している。みんなの最高な演奏を、自分のドラムに乗せて前に送り出していけたら…という気持ちで演奏していますね。」


ドラマーの皆さんはもちろん、バンドをやってる人にとって非常に実のあるお話ではないでしょうか。

この話に限らず、受講者のすべての質問に対して絶えず笑顔で、真正面から答えていく姿勢、優しさのなかに男気を感じました。オニィ、カッコ良すぎです!


質疑応答もすべて終了し、次は二回目のデモ演奏のコーナーへ。

なんとオニィから、「次に演奏する1曲を動画の撮影、更にはアップロードもOKにしましょう!」とご提案をいただきました。
そしてその前に「みんな疲れてないですか?一旦休憩しましょう!座ってばかりもしんどくなると思うので、立ちましょうか!」と気配りも忘れないオニィ。


会場もリラックスして和やかなムードになった所で演奏へ。

さっきまでのリラックスムードが一転!
スティックを回し、フォームもダイナミックにお客さんを煽るオニィの圧巻の演奏!
ベーオンの211スタジオがライブハウスになった瞬間でした。



受講者のみなさんにとって、間近でプロの演奏を保存できるという最高のプレゼントをいただいた、とても幸せな時間でした。
残るデモ演奏も素晴らしいプレイを繰り広げていただき、名残惜しい気持ちもありますがここでいったん本編は終了となりました。

最後はグッズの抽選~記念撮影へ。
抽選にあたった方、おめでとうございます!特に本人使用済のスティックが当たった方には、これからドラムを始めるきっかけになって欲しいなと心より思います。
撮影終了後も、物販で受講者ひとりひとりと言葉を交わしサインをするオニィ。帰る際の皆様の笑顔、とても晴れやかでした!

簡単ではありますが、以上で「バンド上達塾Vol.7」のレポートとさせていただきます。
当日の楽しさ、少しでも伝わりましたでしょうか?
終止に渡り、大喜多 崇規氏の気遣いを忘れない振る舞いと優しい人柄。ドラムをプレイすること、そしてSAKAE Drumへの愛が感じられたクリニックになったのではと感じました。

普段はステージの上でしか見る事ができないミュージシャンを目の前で見る事ができ、その演奏の細部、何を考えて音楽に臨むのかを聞く事ができる機会というのはとても有意義な時間だと思います。

これからも、ファン目線・プレイヤー目線での「こうして欲しい!」を取り入れ、バンド上達塾をすべての音楽好きにとって最高のものにするべく取り組んでいきます!

これからも続いていくBASS ON TOP 並びにバンド上達塾をよろしくお願い致します!

(文・山崎 浩二朗 写真・木浪 祐樹)


<機材セット図>


<当日のデモ演奏セットリスト>

1部
1.Out of Control
2.(as if it's)A Warning
3.Inside Out
4.youth city
5.November 15th
6.You're in Motion

2部
1.spirit inspiration
2.Brotherhood
3.Calling Behavior
4.Milestone
5.Bone Age
6.Crystal Beat


バンド上達塾をシェアする

PageTop